ピロリ菌検査
胃潰瘍や胃がんの原因となる、ピロリ菌は除菌が必要です。
胃の粘膜に生息している細菌「ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)」は、
除菌しない限り、胃の中に住み続けて慢性的に炎症を起こす悪者です。
慢性胃炎、胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍を引き起こす要因と考えられているピロリ菌は、40歳以上の方に多いといわれています。
戦後の衛生状態の悪い時代に育った人の胃に多く見られるというピロリ菌。
実際にピロリ菌がいるかどうかの検査には、便中ピロリ抗原を見つける検便、血液検査による血中ピロリ抗体検査がありますが、胃の内視鏡検査を受けることが、迅速かつ正確な方法としておすすめです。
ピロリ菌がいそうな胃と、いなそうな胃は、経験のある内視鏡専門医が見れば慢性胃炎の有無でだいたいわかりますが、内視鏡検査(所要5~10分)で胃壁の組織を採取し、ピロリ菌の存在を確認します。
その結果、ピロリ菌がいると判明した場合は、除菌のための抗生物質の薬を7日間内服していただき、根絶を目指します。
最近では、ピロリ菌が胃がんをはじめ、じんましんやリウマチ、狭心症の原因だとも考えられています。
今までに検査を受けたことがない方、ご両親がピロリ菌検査で陽性だった方、普段から胃がむかつく、胃が痛むことが多い方には、胃の内視鏡検査をおすすめいたします。